町工場の継承問題

町工場の事業承継問題

中小企業庁によると日本の企業の3社に1社の127万社が、2025年に廃業危機を迎えるとの提示をしました。また半数の企業で後継者が不在になることが予測されるようです。さらに現在、廃業する企業の約半数が経常黒字と言われています。つまり黒字でありながら後継者がいないということで廃業せざるを得ない状況に直面しています。

日本の製造業の競争力は、中小企業にあるともいわれます。日本にはオンリーワンの技術やサービスを誇る中小企業が多く、後継者がいないということで廃業をしてしまうのは技術立国である日本にとって大変な損失です。

そこでこの後継者不在の問題を解決する方法の一つとして、第三者への承継の道があるのです。廃業しか道がないと諦めるのではなく、M&Aによる第三者への承継を考えてみる必要があります。

どの中小企業も人材不足の悩みがあります。経営を任せられる人材となると余計です。廃業せずM&Aにより今のビジネスを引き継ぐのは有力な事業継続の手段と言えます。

親族・従業員が継承できないのか?

親族が跡を継ぐ意思がない場合、従業員のなかで跡継ぎを探すのが一般的な考えではあります。

しかし、これまでその従業員が経営に参画していた場合を除き、大抵の従業員は作業しか任されていません。こうした状況下にあった従業員を経営者に据えるのはあまりに酷です。

通常の社員は最新のマネジメント教育などはなされていませんし、般の従業員に経営をしていく能力があるということはまれなのです。

従業員側も社長になりたいという考えを持つ方などほとんどいないことが一般的です。

また親族であっても今後の会社経営を考えてその能力を検討する必要があるでしょう。

サラリーマンへの事業承継も一つの解決方法

こうした中小企業の事業承継の問題を解決する手段の一つがサラリーマンへの事業譲渡です。

特に大企業に勤務するサラリーマンはもともと優秀な方が多いのはご承知の通りです。

もちろん能力には個人差がありますし、業界によって合う合わないがありますの、お互いによく協議する必要があります。

大手勤務のサラリーマンの特色

・大企業に勤めているサラリーマンは、総じて組織マネジメント能力に長けています。

・質の高いOJT教育や情報処理教育など社員研修を通じて、高度な教育を受けています。

効率の良い業務の進め方が身についています。

優良な企業には優秀な人材が集まり、更にそこで業務能力はより洗練されます。

サラリーマンが町工場の社長として発揮できること

・中小企業は経営上の無駄が多く、非効率であることが多いので、サラリーマン時代の業務改善能力を発揮することが出来ます。

・中小企業の経営者には、財務諸表が読めない方が多くいますので、経理や総務で勤務された経験があれば、財務諸表、決算書などを深慮する能力を発揮出来ます。

・管理職であったならば、経営システムの改善能力やマネジメント能力を発揮出来ます。

・その他会社員時代に培った様々な能力を発揮出来ます。例えば、仕入れ先と交渉して仕入れ原価のコストダウンをする、ITや管理システムを導入して業務を効率化する、などです。

〇こうした優秀な人材を弊社より紹介できる場合もありますのでお問い合わせください。


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